ドーハの悲劇

Youtubeチャンネルのおじさんだけど、遊んでもいいですか?のドーハの悲劇回を拝見しました。

ちょうど30年前なんですよね。

率直にあの時日本のサッカー感はやっぱり遅れていたんだなと痛感しました。

終戦イラク戦でのオフト監督の選手交代。

高校生だった私もTVでイラク戦を観ていて、1点リードのあの局面なら北澤選手だろと思っていました。

あの試合を観ていたほとんどの人が北澤選手投入を支持していたと思います。

実際には、中山選手と武田選手を交代しました。

当時のオフト監督の著書には、バランスを崩さないために同じポジションの選手交代をしたと記されていました。

私はそういう考え方もあるのかと思っていましたが、今回この動画を拝見したことで、今だから分かったオフト監督の意図を妄想してしまいました。

 

この試合の後半はリードしているとはいえ、日本は押し込まれていました。

北澤選手を投入すると言うことは、逃げ切りを図ることになる。

逆に武田選手を投入すると言うことは、もう1点を取りに行くことになる。

残り10分でこの試合を勝ちきるにはどちらの方が確率が高いかを考えた時に、サッカー先進国のオランダ人のオフト監督は後者を選択した。

1点取ってしまえばこの試合は終わる。すなわちアメリカW杯出場が確定する。

あれから30年が経ち、その間蓄積された知識を元に考えてみると、あの時のオフト監督の判断は勝ちきるために最良の判断だったのではないかと思えました。

あくまで私の妄想ですが、バッシングされた武田選手のセンタリングも何度も練習をしてきたようなセンタリングで、本来点を取りに行く局面であれば誰かが必ず走り込んで来る位置なんですよね。

あの時もう1点取って試合を終わらせようと考えていた選手はいたのだろうか。

私自身あの時は逃げ切るためにどうするかを考えていました。

やっぱり、あの時日本のサッカーは遅れていたんだなと30年経って痛感しました。